てんかん情報センターで正しい知識を得る

てんかんは、1,000人のうち5~10人程度にみられる病気です。
発病する年齢は3歳以下が最も多く、年齢に伴い発病する人は減りますが、60歳を超えると脳血管障害などを原因とする発病が増加します。乳幼児で発病した患者の一部は成人になる前に治ることがありますが、治療を継続することの方が多く、乳幼児から老年まで幅広くみられる病気となっています。
この病気は大きく分けて、原因不明の特発性と、脳出血や脳梗塞など脳の障害に伴う症候性のものがあります。発作の種類には、手足ががくがくと一定のリズムで動いてしまういわゆる「けいれん」と呼ばれる間代発作や、手足が突っ張り体が硬直する強直発作、非常に短期間の意識消失が突然起こる欠神発作、全身や手足が一瞬びくっとするミオクロニー発作、感覚や感情の変化、特殊な行動などさまざまな症状が表出する複雑部分発作など、その症状は患者により多様です。
突然起こる発作のため、患者やそれを支える家族は日常生活に不安を抱くことが多くあります。しかし、患者だからといって職業に制限はありませんし、学校生活もほぼ普通に送ることができます。
正しい情報を得て、過剰な不安を取り除くことは、患者のためにも周囲の人のためにもなります。
国立病院機構静岡てんかん神経医療センターでは、「てんかん情報センター」を運営しています。このセンターのウェブサイトには、患者とそれを支える人に役立つ情報が多く提供されています。
治療方法や薬についてはもちろん、患者を支える医療福祉制度や、患者の妊娠・出産、就労や学校生活についてもきめ細かく目が配られ、解説されています。
ここで提供されている情報を見ると、生活で注意すべきポイントに気をつければ、多くのことが制限されずにできることがわかります。病気だからと、自分のしたいことを諦めることはないのです。

ページトップへ