てんかんの原因や特発性と症候性

てんかんは、大きく特発性と症候性とに分けられます。
特発性型は、さまざまな検査をしても異常が見つからず、原因が不明なものをいいます。
てんかん以外には脳の精神運動異常が認められず、画像診断では基本的に正常です。
脳にてんかん発作を起こしやすい素因が存在していると考えられており、一部の特発性型では原因遺伝子が特定されています。
症候性型は、脳に何らかの障害や傷があることによって起こるものです。脳に障害が起こる原因としては、出生時の仮死状態や低酸素、脳炎や髄膜炎、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、脳外傷などが挙げられます。
画像診断で脳の器質的病変がみられることが多いですが、何割かの患者では検査では異常が発見されず、外科手術をして初めて瘢痕や萎縮、または大脳の奇形である形成異常がわかることがあります。
てんかんは乳幼児期から老年期まで幅広く発病しますが、3歳以下の発病が最も多く、18歳以前に発病する患者が80%といわれています。
しかし、近年は高齢化に伴い、高齢者の脳血管障害などによる症候性型の発病が増えてきています。
特発性と症候性とを見分ける検査として、脳の器質的異常を調べる画像診断は必須となっています。
CTとMRIは症候性型が疑われる場合は特に重要な検査です。MRIは脳の詳細な構造を見ることができ、CTは検査にかかる時間が少なく、脳の石灰化や頭蓋骨の形状を見ることができます。
脳のどの部分がてんかんを起こすのかを判断するためには、SPECTという検査を行います。脳血流と脳の抑制性伝達物質受容体を調べ、病巣を判断します。脳血流が低下している、または抑制性伝達物質受容体が減少している部位がてんかん病巣と判断する要素となります。

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